WMダイジェスト 規定2 障害の克服
こんにちは、宿木御法です。
当ブログの「WMダイジェスト」コーナーでは、アリス・ベイリー著『ホワイトマジック』を私が要約したものを掲載しています。(WMはWhite Magicの略です)
『ホワイトマジック』の内容を読み解くのはとっても難しいです。この要約は「当たっているか分からないけどせめて1点だけでももらえたら…」と勇気を出して書いた高校生のテストの答案のようなものだと思っていただけたら幸いです。
今日は規定2「障害の克服」の要約です。
パーソナリティが統合され、マインドが次第に統御されつつある人は、マインドを魂に対して消極的かつ受動的にしておくべきである。陽の波動と陰の波動の関係づけを学ぶことによって、多くの情報が得られる。魂と肉体も、この関係づけの中に含まれている。
人類の初期の歴史において、動物人間の魂は別の神聖な原理と接触することによって、人間へと進化した。現代において顕著になっているマインドの開花も、人類の魂が他の神聖な様相と接触することで起こるのである。
すべての形態の支配、私たちが愛と呼ぶ霊的なエネルギーの伝導体として機能する能力は、勝利した太陽天使に約束された報酬であり、彼らの瞑想のかけがえのない目標である。
アリス・ベイリー『ホワイトマジック』規定2 p112ー119 要約:宿木御法
最後の文は本文からそのまま抜き出しています。規定2の中でいちばんかっこいい文だと思ったので、使わせていただきました。でもこのままだと要約が手抜きっぽいので、この文については少し補足させていただきます。
「私たちが」という部分は、修飾関係としてどこにかかるのでしょうか?原文は英語で書かれているのですが、原書は持っていないので、とりあえず日本語訳文だけ見て考えてみます。
「が」は主格を表すので、それに対応する述語を探します。次の読点が現れる前に「呼ぶ」「機能する」という用言があります。「私たちが」はこのどちらかにかかっていくと考えられます。
「機能する」は「能力」を修飾しているようです。
そして「能力は」は「報酬であり」にかかっていくようです。
「報酬」は誰の報酬かというと、「太陽天使」のものであると読めます。
すると「機能する」という動詞の主体は「太陽天使」だと考えられます。
「太陽天使」というのは、『ホワイトマジック』では「魂」のことを指すようです。規定2では、「魂」と「物質界の人間」(パーソナリティ)が対比されて書かれています。この文の「私たち」とは、まだ魂とのつながりが確立されていない、この本の読者全体を指しているのではないでしょうか。そういう物質界の人間たち(私たち)は、ここで話題になっている「霊的なエネルギー」を「愛」と呼んでいる、という解釈で良いのではないかと思います。
よって、「私たちが」は「呼ぶ」にかかっていると考えられます。
日本語としての文の構造はこのようになっているのではないでしょうか。
まとめると、この文には以下の三つの内容が含まれていると解釈できます。
- 太陽天使は「すべての形態の支配」「ある霊的なエネルギーの伝導体として機能する能力」という二つの報酬を得る。
- そのことは、太陽天使の瞑想の目標である。
- 太陽天使が伝導するエネルギーのことを、「私たち」は愛と呼んでいる。
どうして私がこの文をかっこいいと思ったかというと、ただ言い回しがかっこいいからというだけです。とくに「かけがえのない目標」というところでしょうか。でもこの文が言い表している意味内容は、私にはあまりよく分かりません。
そもそも「愛」について魂(太陽天使)がどう考えているか、なんて私には分かりません。という意味のことを、このブログの過去記事でも書いていますが…
↓(「愛05」三部作)
minori-yadorigi.hatenablog.com
minori-yadorigi.hatenablog.com
minori-yadorigi.hatenablog.com
ここはジュワルクール大師の教えに従い、魂に対して受動的になってとりあえずそのまま受けとってみましょう。
すべての形態の支配、私たちが愛と呼ぶ霊的なエネルギーの伝導体として機能する能力は、勝利した太陽天使に約束された報酬であり、彼らの瞑想のかけがえのない目標である。
『ホワイトマジック』規定2より
今もう一度読んでみたら「勝利した太陽天使」という部分もけっこうかっこ良いと思いました。『ホワイトマジック』には「戦い」とか「勝負」を連想させる言葉がたびたび見られる気がします。
でもその勝負の結果が「かけがえのない目標」なのだというところからも、太陽天使の使命感みたいなものを感じますね。
要約の他の部分については、次のWMフォーカスで書きます。