WMダイジェスト 規定3 魂の光と肉体の光

当ブログの「WMダイジェスト」コーナーでは、アリス・ベイリー著『ホワイトマジック』を私が要約したものを掲載しています。(WMはWhite Magicの略です)

『ホワイトマジック』の内容を読み解くのはとっても難しいです。この要約は「当たっているか分からないけどせめて1点だけでももらえたら…」と勇気を出して書いた高校生のテストの答案のようなものだと思っていただけたら幸いです。

今回は規定3 「魂の光と肉体の光」の要約です。

頭部内の光が輝き出す時、熱誠家は仕事を始める。魂の声を聞くための静寂は、奉仕と無害性によって実現する。人間の仕事には下位王国へのフォースの伝導と、デーヴァ進化系との融合が含まれる。頭部内の光の発光はイニシエーションの前兆である。熱誠家の仕事は聖語を響かせ想念形態をつくることである。

アリス・ベイリー『ホワイトマジック』規定3 p122ー140 要約:宿木御法 

 

アリスベイリー本には「熱誠家」「デーヴァ進化系」など日常では普通に使われない語が出てきます。このブログで「はじめてアリスベイリーを知った!」という人のためにも、また私自身の勉強のためにも、まずは用語説明から書いてみたいと思います。

今回は「デーヴァ進化系」について書きます。

 

「天使」って…?

私は一義流気功のセラピストですが、一義流気功はスピリチュアルではないと思ってます。一部「生まれ変わり」があるということを前提に作られている気功メニューもあるんですが、それ以外のメニューはあくまで「その人が生まれてから今まで」のことを扱っています。

でも同業のセラピストの中には気功とは別にスピリチュアルに関心を持ち勉強している人もいます。私もそうです。

私がまだアリスベイリーを勉強していない頃、同じ一義流の人に「天使」の話をされたことがありました。

この当時は「天使」と聞いて思い浮かぶのはこれだけで、正直何のことかさっぱり分かっておらず、会話が弾みませんでした。

でも今は、秘教を勉強しているのでこの時よりは話が分かるかもしれません。

 

人間の進化に並行する「デーヴァ進化系」

そのとき同業セラピストが話していた「天使」のことは、秘教用語でいうと「デーヴァ進化系」に関わりのある話です。

神尾先生の著書『秘教から科学へ』にはこんな風に書かれています。

ここで注意しておいていただかなければならないのは、今までお話ししてきた生命の流れは人間を中心に見てきたものであり、実は進化の過程で人間を通る以外に、人間をまったく通らない流れが存在する、ということです。先ほどの進化の流れの図表61に描かれている"デーヴァ"の系列が、それに当たります。

神尾学『秘教から科学へ』第七章 地球上の進化とエネルギー・システム より引用

 

神尾先生の本の「図表61」(『神智学大要』より)を見てみると、

樹木や哺乳動物(の魂)は進化して人間になり、そのあと「弟子」「大師」などに進化しますが、

昆虫や鳥や魚(の魂)は進化して人間になるのではなく「妖精」などを経て「デーヴァ」になるように描かれています。

そしてその「デーヴァ」の進化の系列は、人間の進化と並行して描かれています。

 

神尾先生の本にはこのようにも書かれています。

この図で描かれているデーヴァは、ほぼキリスト教で"天使"といわれる存在を指すものと考えてよいと思います。

神尾学『秘教から科学へ』第七章 地球上の進化とエネルギー・システム より引用

 

私たち人間(の魂)が樹木や哺乳動物(の魂)だったのはずっと前で、今ある太陽すら生まれていないはるか昔のことなのだそうです。私たちがさまざまな姿を経て進化していくのと同じように、「デーヴァ進化系」もいろんな姿を経て進化していくんですね。

 

さらに神尾先生の本を引用させていただくと、こんな風に書かれています。

デーヴァは進化し大師のレベルに達した時、人間の進化系列と再び合流します。

通常デーヴァは巨人の姿をしていますが、その体は伸縮自在です。

神尾学『秘教から科学へ』第七章 地球上の進化とエネルギー・システム より引用

 

ここから私が思い浮かべるのはもうこれしかないです。

https://www.ghibli.jp/works/mononoke/ より引用

 

映画「もののけ姫」に登場するシシ神。

夜になると「ディダラボッチ」になって、体がめっちゃ伸びる。

 

もののけ姫」制作のドキュメンタリー本『「もののけ姫」はこうして生まれた』にはこのように書かれています。

 

宮崎さんのイメージではディダラボッチは「夜そのもの」。夜空が歩いているように、が発想の原点だったという。その星空のイメージが、今や、絶え間なく発生して流れる泡に転化している。

浦谷年良『「もののけ姫」はこうして生まれた』(徳間書店)より引用

 

https://www.ghibli.jp/works/mononoke/ より引用

 

この「ディダラボッチ」の体の中に小さな泡が見えます。

映像制作のときに宮崎監督がCG担当者さんに言った冗談がこちら。

「こういうものって、僕、本物見たことないから分からない(笑)。ナンカ、サイダーみたいな気がしてくるしね」

浦谷年良『「もののけ姫」はこうして生まれた』(徳間書店)より引用

 

シュワシュワ?な体ですが、シシ神さまも「デーヴァ進化系」の存在なのではないでしょうか。

もののけ姫のことを書いたので、次の記事ももののけ姫のことを書きたいと思います。

 

テーマは「無害性」についてです。

 

参考資料

神尾学『秘教から科学へ』(コスモスライブラリー)

浦谷年良『「もののけ姫」はこうして生まれた』(徳間書店