WMフォーカス 規定1 「潮の干満」のようにやってくるスランプ

「WMフォーカス」は、アリス・ベイリー著『ホワイトマジック』の中で私の気になる箇所にフォーカスしてそこから考えたことを書くコーナーです。秘教を知っている人も知らない人も楽しんでいただけたら幸いです。

この記事は、規定1「弟子の道」に関する内容です。

 

要約はこちらの過去記事に掲載しています。 

minori-yadorigi.hatenablog.com

 

もくじ

潮の干満=「永遠の法則の素晴らしい描写」 

 自然界には満ち引きがあり、潮の干満は永遠の法則の素晴らしい描写になっている。(中略)この干満は死と転生の過程の中でも働いているのを見ることができる。またそれは、人が送るいくつかの人生の過程全体にも見ることができる。

アリス・ベイリー『ホワイトマジック 上』規定1 p85より引用

ここでは「潮の干満」を「死と転生の過程」とか「人が送る人生の過程全体」にたとえられています。

アリス・ベイリー作品は「生まれ変わり」があることを前提として書かれています。

ここではつまり、何度も生まれ変わる人間が「活気に溢れ、経験と成長に満ちた生涯」を送っている時もあれば、「緩慢で不活発であると思われる生涯」を送っていることもある、ということが指摘されているのだと思います。

 

「潮の干満」って、いつも身近で見られたら素敵でしょうね。私が住んでいるのは海のない県なので、それは日常に見られる光景ではありません。

Youtubeで見つけた素敵な波の動画を共有させていただきます。


波#002

 

周期的な変化

先の引用箇所以外の部分には「周期」とか「周期的」という言葉も見られます。潮の干満もそうだし、この動画の波のように「行ったり来たりすること」を「周期的」という風に表現しているのだと思います。ジュワルクール大師によると、それは「永遠の法則の素晴らしい描写」になっているそうです。

「人の生まれ変わり」もそうだし、『ホワイトマジック』の規定1で言われている「弟子道」や「熱誠家の人生」もそうです。

今、すごくがんばって前に進んでいるな!成長しているな」と思える時もあれば、

あれ、全然進めないぞ。どうしてなんだろう?おかしいな」と思えるときもあるけれど、

それは「潮の干満」のように周期的にやってくるのが当たり前で、

誰にとっても自然なことなんだよ、

「法則」なんだから何もおかしなことではないんだよ、

と言っているように私は思います。

規定1のこの部分を読んで、私は「受験勉強」でもそうだなと思いました。

 

受験勉強のスランプ

私は現在、個別指導塾で講師をしています。主に高校3年生に国語を教えています。

大学入学共通テスト(これまでのセンター試験)の対策として、秋から冬にかけて過去問を何度も解いていくことが多いです。そうすると受験生が時々スランプになっちゃうんですね。

いつも7~8割の点数が取れるぞ。この調子だ!」というときもあれば、

あれ、最近6割がやっとだな。5割を切っちゃうときもあるよ。先生どうしよう!」となってしまうこともあります。

このようにスランプになっている受験生にどのように声をかけたら良いか…と悩んできました。

どうして点数が下がっちゃうんだろう?何が原因だろうね」と原因を追及するとますます悪くなってしまいます。

『ホワイトマジック』の規定1を読んで、今ではこんな風に言うことにしています。

「この時期スランプになる人はたくさんいるよ。去年の受験生もそうだったし。でも、試験本番までにはみんな抜け出していくよ。そういうのって誰にでもあることだから、今までやってきたことを信じて進めていけば大丈夫だよ。」

 

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メキシコ湾岸沿いの海。(photoACさんよりお借りしました。)

『ホワイトマジック』の文言をよく見ると、「永遠の法則」と書かれていますね。

潮の干満のように「行ったり来たり」を周期的に繰り返すことが永遠に続いていく、と言っているのだと思います。

その受験生が受験勉強が終わって進学しても、その先に就職したり結婚したり子育てしたり介護したり…とライフステージが変わっても、永遠にずっと繰り返される法則だと考えると、

受験勉強の場面で「スランプが来てもそれは自然なことなんだ」と伝えておくのが良さそうだなと思いました。ちょっとした声掛けをするのは、小さなことかもしれませんが、大事なことだと私は思います。 

 「ホワイトマジック(白魔術)」の実践になっているでしょうか?

 最後までお読みいただきありがとうございました。