OK牧場 ~あなたも私もOK~
こんにちは、宿木御法です。
TA(交流分析)カウンセラーになったので、ここでも交流分析のことを書いてみます。
今日は「OK牧場」についてです。
OK牧場とは…?
「OK牧場」と聞いて、最初はこの人しか思い浮かびませんでしたが…

(すみませんあまり似てませんがガッツ石松さんです)

「OK牧場」は、英語では「OK corral」というそうです。”corral”は「囲み」という意味です。上の図は、4つに仕切られた平面だと思っていただくと分かりやすいと思います。

4つのマスが表すものは、自分と他人に対する捉え方です。
私たちの心は、この囲みの中を移動します。
理想は常に右奥の「あなたも私もOK」のマスの中にいることですが、
何かがうまくいかない時やつらいことがあった時、
他の3つのマスのどれかに動いていくこともあります。

「あなたも私もOK」に
気功のお客さんと「交流分析で考えるモヤモヤシーンのコミュニケーション」という取り組みをしていますが、参加条件として一義流気功メニュー「愛05」「固着した悪意の解体」の二つを受けられた方ということにさせていただいています。
なぜかといいますと、この二つの気功を受けるとOK牧場の「あなたも私もOK」のマスに移行しやすいからなんです。
この二つのメニューは「自己・他者肯定セットメニュー」としておすすめしています。
minori-yadorigi.hatenablog.com
「子ども・子育てに関わるすべての方に」と書いていますが、子どもに限らず対人関係全般にメリットがあります。
余談ですが「あなたも私もOK」っていうと岐阜県民の私は地元の銀行のCMを思い出しちゃいますね…
頼れる銀行OKB!
昔からあるCMだと思いますが、交流分析を勉強した今、テレビCMを見るたびにこの歌詞がめちゃくちゃ心に染みるようになりました。
決して回し者ではありませんが…
いや、でもエリックバーン博士も「良い歌詞だね!」と思っているのではないかと思います。

参考資料
トニー・ティルニー著『交流分析事典』
お知らせ
一義流気功 伊深気療院 webサイトオープンしました。
WMダイジェスト 規定3 魂の光と肉体の光
当ブログの「WMダイジェスト」コーナーでは、アリス・ベイリー著『ホワイトマジック』を私が要約したものを掲載しています。(WMはWhite Magicの略です)

『ホワイトマジック』の内容を読み解くのはとっても難しいです。この要約は「当たっているか分からないけどせめて1点だけでももらえたら…」と勇気を出して書いた高校生のテストの答案のようなものだと思っていただけたら幸いです。

今回は規定3 「魂の光と肉体の光」の要約です。
頭部内の光が輝き出す時、熱誠家は仕事を始める。魂の声を聞くための静寂は、奉仕と無害性によって実現する。人間の仕事には下位王国へのフォースの伝導と、デーヴァ進化系との融合が含まれる。頭部内の光の発光はイニシエーションの前兆である。熱誠家の仕事は聖語を響かせ想念形態をつくることである。
アリス・ベイリー『ホワイトマジック』規定3 p122ー140 要約:宿木御法
アリスベイリー本には「熱誠家」「デーヴァ進化系」など日常では普通に使われない語が出てきます。このブログで「はじめてアリスベイリーを知った!」という人のためにも、また私自身の勉強のためにも、まずは用語説明から書いてみたいと思います。
今回は「デーヴァ進化系」について書きます。
「天使」って…?
私は一義流気功のセラピストですが、一義流気功はスピリチュアルではないと思ってます。一部「生まれ変わり」があるということを前提に作られている気功メニューもあるんですが、それ以外のメニューはあくまで「その人が生まれてから今まで」のことを扱っています。
でも同業のセラピストの中には気功とは別にスピリチュアルに関心を持ち勉強している人もいます。私もそうです。
私がまだアリスベイリーを勉強していない頃、同じ一義流の人に「天使」の話をされたことがありました。

この当時は「天使」と聞いて思い浮かぶのはこれだけで、正直何のことかさっぱり分かっておらず、会話が弾みませんでした。
でも今は、秘教を勉強しているのでこの時よりは話が分かるかもしれません。
人間の進化に並行する「デーヴァ進化系」
そのとき同業セラピストが話していた「天使」のことは、秘教用語でいうと「デーヴァ進化系」に関わりのある話です。
神尾先生の著書『秘教から科学へ』にはこんな風に書かれています。
ここで注意しておいていただかなければならないのは、今までお話ししてきた生命の流れは人間を中心に見てきたものであり、実は進化の過程で人間を通る以外に、人間をまったく通らない流れが存在する、ということです。先ほどの進化の流れの図表61に描かれている"デーヴァ"の系列が、それに当たります。
神尾学『秘教から科学へ』第七章 地球上の進化とエネルギー・システム より引用
神尾先生の本の「図表61」(『神智学大要』より)を見てみると、
樹木や哺乳動物(の魂)は進化して人間になり、そのあと「弟子」「大師」などに進化しますが、
昆虫や鳥や魚(の魂)は進化して人間になるのではなく「妖精」などを経て「デーヴァ」になるように描かれています。
そしてその「デーヴァ」の進化の系列は、人間の進化と並行して描かれています。
神尾先生の本にはこのようにも書かれています。
この図で描かれているデーヴァは、ほぼキリスト教で"天使"といわれる存在を指すものと考えてよいと思います。
神尾学『秘教から科学へ』第七章 地球上の進化とエネルギー・システム より引用
私たち人間(の魂)が樹木や哺乳動物(の魂)だったのはずっと前で、今ある太陽すら生まれていないはるか昔のことなのだそうです。私たちがさまざまな姿を経て進化していくのと同じように、「デーヴァ進化系」もいろんな姿を経て進化していくんですね。
さらに神尾先生の本を引用させていただくと、こんな風に書かれています。
デーヴァは進化し大師のレベルに達した時、人間の進化系列と再び合流します。
通常デーヴァは巨人の姿をしていますが、その体は伸縮自在です。
神尾学『秘教から科学へ』第七章 地球上の進化とエネルギー・システム より引用
ここから私が思い浮かべるのはもうこれしかないです。

https://www.ghibli.jp/works/mononoke/ より引用
映画「もののけ姫」に登場するシシ神。
夜になると「ディダラボッチ」になって、体がめっちゃ伸びる。
「もののけ姫」制作のドキュメンタリー本『「もののけ姫」はこうして生まれた』にはこのように書かれています。
宮崎さんのイメージではディダラボッチは「夜そのもの」。夜空が歩いているように、が発想の原点だったという。その星空のイメージが、今や、絶え間なく発生して流れる泡に転化している。
浦谷年良『「もののけ姫」はこうして生まれた』(徳間書店)より引用

https://www.ghibli.jp/works/mononoke/ より引用
この「ディダラボッチ」の体の中に小さな泡が見えます。
映像制作のときに宮崎監督がCG担当者さんに言った冗談がこちら。
「こういうものって、僕、本物見たことないから分からない(笑)。ナンカ、サイダーみたいな気がしてくるしね」
浦谷年良『「もののけ姫」はこうして生まれた』(徳間書店)より引用
シュワシュワ?な体ですが、シシ神さまも「デーヴァ進化系」の存在なのではないでしょうか。
もののけ姫のことを書いたので、次の記事ももののけ姫のことを書きたいと思います。
テーマは「無害性」についてです。
参考資料
神尾学『秘教から科学へ』(コスモスライブラリー)
筋肉の硬直をゆるめると、関節の痛みが軽くなるのはなぜ?~テンセグリティ理論より~
もくじ
ヨットのマストが倒れないのはなぜ?
ヨットのマスト(帆ばしら)が倒れずに立っているのはなぜでしょう?
下の図のように、前後でワイヤーに支えられているからです。

強い風を受けてもマストが折れないのはなぜでしょう?
ワイヤーに弾力性があり、風を受けても柔軟によくしなるため、マストにかかる力をうまく逃がすことができるからです。
人の筋骨格系も、これに似たようなものです。
骨と筋肉の関係
youtubeよりリンクさせていただきました。動画にある立体は、棒がゴムで引っ張られることによって出来上がっています。棒と棒は接していません。手で上から押さえると、変形して圧が分散されるようになっています。このような構造のことを建築用語で「テンセグリティ構造」と言うそうです。
人間で言えば、棒は骨にあたり、ゴムは筋や筋膜にあたります。骨と骨は接していません。骨と骨の間にしなやかな筋肉が介在していることによって、骨が自由に動けるようになっているのです。
筋肉が硬直している状態は、テンセグリティ構造の立体のゴムの部分が硬くなってしまった状態と似ています。圧がかかってもうまく力を分散できず、棒と棒がぶつかってしまうところが出てきます。関節がうまく動かないとか、関節に痛みが出ている時というのは、ちょうどこんな状態です。
↑ こちらのサイトでは、さまざまな生体を模倣したテンセグリティ立体の画像が見られます。
関節の痛みへのアプローチ
痛みを取り、関節がよく動くようにするためには、まずは骨と骨をつなぐ筋肉の硬直をゆるめることが大切です。
骨と骨の間が狭くなることが「加齢によるもの」だという説明はよく聞きます。それに比べて「筋肉の硬直」という問題は見過ごされやすく、放置されやすい問題かもしれません。ふつうに生活していると、加齢にしたがって筋肉の柔軟性が低下していくということはあるかもしれません。しかしそれは、年を取ったからといって取り返せない問題ではないはずです。
気功が得意とすること
気功で筋肉ゆるめるメリットは、体の深い筋肉(インナーマッスル)までゆるめることができる点です。手で押したり簡単にストレッチしただけでは届かない、深い筋肉や小さな筋肉もゆるめることができる点です。
参考資料
医学書院『アナトミー・トレイン 徒手運動療法のための筋筋膜経線 第3版』
気功メニュー 筋肉の硬直をゆるめる
日常生活を送っていると、肩や腰、膝や背中がかたまって動かしにくくなることがあります。 放っておくと痛みが出てきたり、動作に支障が出てきたりしてしまいます。
筋肉に対する一義流気功のケアは、体をリラックスさせ、深い筋肉までゆるめる効果があります。痛みを感じる部分だけでなく、関連のある他の部分も視野に入れてケアします。
もくじ
筋肉の硬直の悪影響
筋肉が硬直すると、冷えや痛みを引き起こします。痛みのせいで姿勢が乱れると、もともと痛みがなかった部分にも痛みが出てきたりします。
気功で筋肉がゆるむしくみ
私たちにはもともと「筋肉の硬直をゆるめる」機能が備わっています。その機能にセラピストが加担し、「どこの筋肉をゆるめるか」を指定することによって、狙った筋肉を集中的にゆるめることができます。単に指で押しただけよりも深い筋肉までゆるめることができます。



好転反応について
筋肉をゆるめたあとには好転反応が出ることがあります。もっとも多いのは、ゆるめた場所が発熱することです。セラピストは手を置いているだけなのに、「じんわりと温かくなる感じがする」とおっしゃる方もいます。
硬直が深刻だった場合や、身体に毒がたまっていた場合は、かゆみや痛みが出る方もいます。体幹の筋肉にアプローチすると後でお通じがある方もいます。
これらは改善のための反応ですのでやがて体の状態が良くなると消失します。耐えがたい好転反応が起きる場合は、サポート方法を提案しますのでご相談ください。
WMフォーカス 規定2 「いはんや悪人をや」
「WMフォーカス」は、アリス・ベイリー著『ホワイトマジック』の中で私の気になる箇所にフォーカスしてそこから考えたことを書くコーナーです。秘教を知っている人も知らない人も楽しんでいただけたら幸いです。
この記事は、規定2「障害の克服」に関する内容です。
要約はこちらの過去記事に掲載しています。
minori-yadorigi.hatenablog.com
もくじ
パーソナリティが統合され、マインドが次第に統御されつつある人は、マインドを魂に対して消極的かつ受動的にしておくべきである。
ホワイトマジック 規定2 要約:宿木御法
前回の要約の中でこのようにまとめた部分がありますが、
私はここから、仏教の用語である「他力本願」を連想しました。
他力本願とは?
うちの実家は浄土真宗です。法事の時はお寺から住職が家に来ます。そしてよく「他力本願」の話をします。

善人なおもって往生を遂ぐ、いはんや悪人をや。
住職は話の中でよく親鸞聖人のこの言葉を引用されます。
漢文句形でいいますと「抑揚形」になっているこのフレーズ。どういうことなのかと申しますと、
「善人」ですらお浄土へゆけるのだから、ましてや「悪人」がお浄土へゆけるのはなおさらですよ。親鸞聖人は「他力本願」を説きました。私たちがお浄土へゆくときは阿弥陀様の力におすがりしましょう。
みたいなこと(だと理解しております)。
「悪人」というのは、ここでは「仏道修行をしていない一般の人」くらいの意味のようです。
往生するときに「他力本願」のスタンスでいなさいという教えは、
『ホワイトマジック』規定2のなかで「マインドを魂に対して消極的かつ受動的にしておくべきだ」と言われていることと、
少し似ているのではないかと思います。
「高位マインド」に到達するために
一つ前の「WMフォーカス」記事では、中学校と高校の教科指導のことを書きました。私は高校で国語を教えていたとき、生徒に「中学生の時よりも抽象度の高いレベルで思考できるようになってほしい」と願っていました。
ですがそれは決して私が高位抽象マインドに到達できているという意味ではありません。「抽象」にはレベルがあります。
私が文章の読解を通して高校生に教えているような「抽象」は、ジュワルクール大師が言っているものと比べたらかなりレベルが低い「抽象」だと思います。高校生レベルの評論に出てくる経済学や記号論だってかなり抽象度が高いと思いますが、そういう考えをさらに抽象化した(高位の)領域もあるということです。そんな領域のことは、私の知性ではまだ到底理解できません。
ではどうすれば、そういう高位の領域を理解できるようになるのでしょうか?
秘教のポイントは「相似構造」です。
つまり、中学生から高校生にステップアップしたように、今度は普通の人から熱誠家へと(似たような方法で)ステップアップしてみてはいかがでしょうか?
高校生の評論指導では、よく「自分の主観は横に置いて、まずは文章を書いた人自身の考えを正確に読み取りなさい」と伝えています。主観で読んで行くと、選択肢問題なんかでは必ずミスしてしまいます。記述問題でも、問われているのは自分の考えじゃなくて筆者の考えです。
評論の筆者は(高校生から見れば)さまざまな学問分野の先達です。先達の考えたことに対してまずは「消極的かつ受動的に」向き合うことが大事です。
仏の道には阿弥陀如来さまという先達がいらっしゃいます。
熱誠家の先輩はアリス・ベイリーであり、ジュワルクール大師なのではないでしょうか。
『ホワイトマジック』を読むときに、分からない部分があっても、とりあえずそのまま受けとっておくのです。
私は高校生の時「勉強というものは、その時は分からなくても後から理解できることだってある。」と先生から言われました。
minori-yadorigi.hatenablog.com
そのような態度は「他力本願」的であり、中学校から高校に上がった人のようであり、そして「魂に対してマインドを消極的かつ受動的に」している人の態度として適切なのではないかと思っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
WMダイジェスト 規定2 障害の克服
こんにちは、宿木御法です。
当ブログの「WMダイジェスト」コーナーでは、アリス・ベイリー著『ホワイトマジック』を私が要約したものを掲載しています。(WMはWhite Magicの略です)

『ホワイトマジック』の内容を読み解くのはとっても難しいです。この要約は「当たっているか分からないけどせめて1点だけでももらえたら…」と勇気を出して書いた高校生のテストの答案のようなものだと思っていただけたら幸いです。

今日は規定2「障害の克服」の要約です。
パーソナリティが統合され、マインドが次第に統御されつつある人は、マインドを魂に対して消極的かつ受動的にしておくべきである。陽の波動と陰の波動の関係づけを学ぶことによって、多くの情報が得られる。魂と肉体も、この関係づけの中に含まれている。
人類の初期の歴史において、動物人間の魂は別の神聖な原理と接触することによって、人間へと進化した。現代において顕著になっているマインドの開花も、人類の魂が他の神聖な様相と接触することで起こるのである。
すべての形態の支配、私たちが愛と呼ぶ霊的なエネルギーの伝導体として機能する能力は、勝利した太陽天使に約束された報酬であり、彼らの瞑想のかけがえのない目標である。
アリス・ベイリー『ホワイトマジック』規定2 p112ー119 要約:宿木御法
最後の文は本文からそのまま抜き出しています。規定2の中でいちばんかっこいい文だと思ったので、使わせていただきました。でもこのままだと要約が手抜きっぽいので、この文については少し補足させていただきます。
「私たちが」という部分は、修飾関係としてどこにかかるのでしょうか?原文は英語で書かれているのですが、原書は持っていないので、とりあえず日本語訳文だけ見て考えてみます。
「が」は主格を表すので、それに対応する述語を探します。次の読点が現れる前に「呼ぶ」「機能する」という用言があります。「私たちが」はこのどちらかにかかっていくと考えられます。

「機能する」は「能力」を修飾しているようです。
そして「能力は」は「報酬であり」にかかっていくようです。

「報酬」は誰の報酬かというと、「太陽天使」のものであると読めます。
すると「機能する」という動詞の主体は「太陽天使」だと考えられます。

「太陽天使」というのは、『ホワイトマジック』では「魂」のことを指すようです。規定2では、「魂」と「物質界の人間」(パーソナリティ)が対比されて書かれています。この文の「私たち」とは、まだ魂とのつながりが確立されていない、この本の読者全体を指しているのではないでしょうか。そういう物質界の人間たち(私たち)は、ここで話題になっている「霊的なエネルギー」を「愛」と呼んでいる、という解釈で良いのではないかと思います。
よって、「私たちが」は「呼ぶ」にかかっていると考えられます。
日本語としての文の構造はこのようになっているのではないでしょうか。

まとめると、この文には以下の三つの内容が含まれていると解釈できます。
- 太陽天使は「すべての形態の支配」「ある霊的なエネルギーの伝導体として機能する能力」という二つの報酬を得る。
- そのことは、太陽天使の瞑想の目標である。
- 太陽天使が伝導するエネルギーのことを、「私たち」は愛と呼んでいる。
どうして私がこの文をかっこいいと思ったかというと、ただ言い回しがかっこいいからというだけです。とくに「かけがえのない目標」というところでしょうか。でもこの文が言い表している意味内容は、私にはあまりよく分かりません。
そもそも「愛」について魂(太陽天使)がどう考えているか、なんて私には分かりません。という意味のことを、このブログの過去記事でも書いていますが…
↓(「愛05」三部作)
minori-yadorigi.hatenablog.com
minori-yadorigi.hatenablog.com
minori-yadorigi.hatenablog.com
ここはジュワルクール大師の教えに従い、魂に対して受動的になってとりあえずそのまま受けとってみましょう。
すべての形態の支配、私たちが愛と呼ぶ霊的なエネルギーの伝導体として機能する能力は、勝利した太陽天使に約束された報酬であり、彼らの瞑想のかけがえのない目標である。
『ホワイトマジック』規定2より
今もう一度読んでみたら「勝利した太陽天使」という部分もけっこうかっこ良いと思いました。『ホワイトマジック』には「戦い」とか「勝負」を連想させる言葉がたびたび見られる気がします。
でもその勝負の結果が「かけがえのない目標」なのだというところからも、太陽天使の使命感みたいなものを感じますね。
要約の他の部分については、次のWMフォーカスで書きます。
WMフォーカス 規定2 「具体的マインドの強力な発達」とは?
「WMフォーカス」は、アリス・ベイリー著『ホワイトマジック』の中で私の気になる箇所にフォーカスしてそこから考えたことを書くコーナーです。秘教を知っている人も知らない人も楽しんでいただけたら幸いです。
この記事は、規定2「オカルト学習での障害」に関する内容です。
要約はこちらの過去記事に掲載しています。
minori-yadorigi.hatenablog.com
もくじ
具体的マインドの強力な発達
規定2本文では「オカルト学習」の障害として4つの障害が挙げられています。この中で私がとくに気になるのは2つ目の「具体的マインドの強力な発達」という障害です。「気になる」というのは、元国語科としてです。
私は20代のころ高校生に国語を教えていました。
minori-yadorigi.hatenablog.com
「マインド」は秘教では「知性」とか「思考」に関する言葉のようです。
「具体的」というのは、どういう意味なのでしょうか?
高校生が使う現代文単語帳にはこんな風に書かれています。
具体(ぐたい) はっきりした姿・形を備えていること。
『大学入試 現代文キーワード』桐原書店より
そしてその対義語として「抽象」という語が挙がっています。
抽象(ちゅうしょう) 共通点を抜き出し、一般的な考えにまとめること。
『大学入試 現代文キーワード』桐原書店より
規定2本文では、「具体的マインド」の言い換えと思われる言葉として「低位マインド」という表現が見られます。これに対し「高位マインドつまり抽象マインド」という表現も見られます。「具体―抽象」という対応関係としては大学入試の現代文キーワードと同じ認識で良いようですね。
しかし「具体」の方が低位で、「抽象」のほうが「高位」だというのは、読者のみなさまにはピンと来ているのでしょうか??
私は「具体」より「抽象」のほうが「高位」だと思っています。
たとえば大学入試に出る評論だと、抽象度の高い文章ほど難しくなります。評論のジャンルには哲学や心理学、科学、歴史、医療、芸術などさまざまな分野がありますが、とくに難しいと思うのは経済学や記号論の文章からの出題です。と、いいますのも、この二つの分野はとくに「はっきりした姿・形」を備えていないもの(=抽象的なものごと)を思考の対象としているからなのではないかと思います。
抽象的=良くないこと??
私は元国語科として、生徒に高校の三年間でより抽象度の高いレベルで思考ができるようになっていってほしいという願いを持っていました。
受験生であれば、抽象度の高い文章が出題されても強気で立ち向かっていくような。
また文学的文章を扱っても人物の心情などを抽象化して表現する・まとめるということを重視しておりました。
ところが生徒と会話していると、むしろ「抽象的」ということが「良くないこと」だと考えている子もいることが分かってきました。たとえば
「それって、ちょっと抽象的な言い方だよね?もっと具体的に分かりやすく言わないとダメだよ」
みたいな感じのことを言う子がいるのです。この子の中では
「抽象的」=「分かりにくい(ダメ)」
という認識になっているんですね。そもそもどうしてそうなるのか考えてみますと、中学校では「具体的に表現したり考えたりするのが良い」と教えられてきた(とその子が思っている)からではないかと私は思います。
中学生の段階って??
中学生というのは抽象的な思考ができるようになり始めたばかりの段階です。数学なんかでも、たとえば「負の数」とか「平方根」とか、「実態を持たない数」に最初に触れるのは中学校の段階です。こうしたものは、小学生が持っている「算数セット」の道具では(具体的に)表せないものだと思います。

ところが中学生頃の子どもたちは、しばしば具体的なレベルでの思考に戻らなければ理解が難しいので、先生から「抽象的なままだと理解できないから、具体的に考えてみなさい」みたいなことを言われるのではないでしょうか。国語科だと「具体例を重視しなさい」とか「自分で具体例を挙げてみなさい」とかいう感じでしょうか。
それはたしかに大事なことなんですが、高校生の段階では具体的な思考のレベルにとどまってばかりいると、なかかな先には進めないということになるのではないかと思います。
規定2本文の「具体的マインドの強力な発達」という表現を目にして思い浮かんだのはこのようなことです。
この障害を克服するにはどうしたら良いのでしょうか??
次は『ホワイトマジック』規定2に書かれている「障害の克服」を要約してみたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。