こんにちは、宿木御法です。一義流気功のセラピストとして気療院を開くため、現在準備としていろいろやっております。その一つとして取り組んでいるのが、気功のクライアント様との読書会です。
読んでいる本は
エレイン・N・アーロン著『ひといちばい敏感な子』です。
もくじ
HSC(ひといちばい敏感な子)とは
HSCは"The Highly Sensitive Child"の略です。日本語で「ひといちばい敏感な子」と訳されています。この言葉はアメリカの心理学者エレイン・N・アーロン博士が提唱した言葉です。
HSCは心理学的な研究にもとづいた概念です。
アーロン博士は
ある一定数の子どもたちから
心理研究の手順にもとづいた方法で情報を集め、
客観的に研究された上で
発表されています。
アーロン博士によると、HSCは以下のような特徴を持つとされています。
HSCの6つの特徴
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細かいことに気づく
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刺激を受けやすい
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強い感情に揺さぶられる
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他人の気持ちにとても敏感
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石橋をたたきすぎる
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よくもわるくも注目されやすい
エレイン・N・アーロン『ひといちばい敏感な子』より引用
5人に1人がHSC
アーロン博士の研究によると、HSCの子どもの割合は15~20%です。男女差や人種による違いはありません。
「敏感」は「内向的」とは違います
心理学者のカール・ユングは人の性格のタイプを「外向的ー内向的」に分類しました。「内向的」というのは、心の働きが自分の内側へと向かうことです。
アーロン博士の本には
「内向性と敏感さは誤って同一視されているのではないか」(エレイン・N・アーロン著『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』より引用)
と書かれています。
敏感な子どもの中にも外向的な子と内向的な子がいます。アーロン博士の研究ではHSCの70%が内向的、30%が外向的であることが分かっています。
読書会をする理由
私は現在、開業を目指して勉強中です。無償で気功を受けてくれるクライアント様を募り、フィードバックをお願いしています。
気功の好転反応期では、人によって過去の感情がよみがえり、苦しい思いをすることもあります。同じような不具合を抱えていた人でも、好転反応時にそこまで苦しくはならない人もいます。
この違いが出てくる理由として、「敏感性」という因子が関わってくるのではないかと私は考えます。
(次回につづく)
参考資料
エレイン・N・アーロン著/明橋大二訳『ひといちばい敏感な子』(2015年 一万年堂出版)
エレイン・N・アーロン著/冨田香里訳『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ』(2008年 SBクリエイティブ)