異常反応って、何?(一義流気功 for children)
こんにちは、宿木御法です。
一義流気功についての説明を、小学校高学年以上の方が理解できるようにかんたんな言葉で書きました。
今日のテーマは「異常反応って、何?」です。
大人の方もぜひご覧くださいませ。
もくじ
誰でも赤ちゃんのころは
赤ちゃんのころは誰でも、体が弱いものです。
そのせいで、ちょっとした衝撃でも「世界」がひっくり返るかのような、とんでもない衝撃だととらえてしまうことがあります。
このとき、赤ちゃんにとっての「世界」は「ぐちゃぐちゃなもの」になります。
その「世界」の中では、ほんとうはこわくないものでも「こわいもの」だと感じられます。
異常反応とは
赤ちゃんのころのこうした体験によって「こわい」と思ってしまったものは、その人が成長して大人になっても「こわい」と感じられてしまいます。
なぜかというと、「ぐちゃぐちゃになった世界」にいるときは、「ほんとうにそれがこわいかこわくないか」なんて区別することができないからです。
「こわいかこわくないか」を区別できなかったものは、大人になってから自分で「こわくないもの」に区別しなおすことはできません。
赤ちゃんのころの「世界がぐちゃぐちゃになる体験」の記憶は、心の奥深い場所に押し込められてしまいます。
「心の奥深い場所」は、「潜在意識(せんざいいしき)」と呼ばれています。
どんなに賢い人であっても、その場所がどんな風になっているのか(完全には)察知することはできません。
一義流気功の創始者である小池先生は、「赤ちゃんのころの体験によってほんとうはこわくないものをこわいと思うようになってしまうこと」を「異常反応(いじょうはんのう)」と呼ぶことにしました。
異常反応の大きさの表し方
「体が弱いころ」というのは、だいたいお母さんのおなかの中にいるときから2歳になるまでのことを指します。
このころに「世界がぐちゃぐちゃになる」体験を何度もすると、だんだん「こわいもの」の数が増えていってしまいます。
人によっては「こわいもの」の数が2万個、3万個と、とても多くなる場合があります。でも、自分の「こわいものリスト」の中身を正確につかんでいる人はいません。「こわいもの」の数を、自分で数えられる人もいないでしょう。
数えることの意味もあまりありません。なんらかの方法で数えたとしても、2万や3万を超える数を数えるなんて気の遠くなる話です。
そこで小池先生は、異常反応の大きさを「パーセント」で表すことにしました。
「こわいもの」の数が、心の領域に対してどれくらいあるか、その割合が「異常反応の大きさ」です。