異常反応と生きる② 授業中でも雪はきれい

こんにちは、宿木御法です。前回に引き続き、異常反応が大きかった私の高校時代のエピソードを書きます。

 「異常反応」は一義流気功の知識体系に属する概念です。詳しくはこちらの過去記事をご覧ください。 

minori-yadorigi.hatenablog.com

 

高校一年生の冬。化学の授業のときに雪が降ってきたので、窓の外を見ていました。どんどん降ってきて、積もりそうな感じでした。

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そしたら、宿木!雪ばっかり見てるんじゃない!と教科担任に怒られました。

 なんで私だけ…?(T_T)と思いました。

その時は(確認してないけど)

他の人も窓の外、見てたんじゃない??と思いました。

でも今考えると、

やっぱり見てたのは自分一人だったかも

と思います。

 

自閉症作家・東田直樹さんの著書には、自然界のものに強く惹きつけられる感覚について書かれた部分がいくつもあります。以下の引用はその一つです。

水に執着する自閉症者は多いです。

水道の水を出しっぱなしにしてながめていたり、いつまでも水で遊んでいたり、まるでそれしかすることがないかのように、こだわり続けます。

(中略)

普通の人にはわかりづらいかもしれませんが、水は僕にとって、故郷のような存在です。

水を見ているだけで幸せな気持ちになります。

みんなが想像しているみたいな「好き」という感覚とは違い、心の奥から湧き出るような喜びを感じるのです。つらいことも悲しいこともすべて忘れ、幸福な気分にひたることができます。水を触っていると「大丈夫だよ」という地球からのメッセージが聞こえてくる気がするのです。

東田直樹著『跳びはねる思考 会話のできない自閉症の僕が考えていること』イースト・プレス(2014年)「水が恋しい」より引用

 

東田直樹さんについてはこちらの過去記事でご紹介させていただいております。

minori-yadorigi.hatenablog.com

 

この「自閉症者にとっての水」と似たような感じで、私にもすごく惹きつけられる自然の情景がありました。雪が降り積もっていく様子はその一つでした。その理由を、東田さんのように上手に言語化はできませんでしたが、降る雪があるならば授業中だろうと見てしまう子でした。

 

雪の降る様子は浄化波長に似ていませんか。

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地上にあるものすべてを、白一色で塗りつぶしてしまうところは、浄化波長が持つ「上書き」の機能を思わせます。

浄化波長についてはこちらの過去記事に書きました。

 感情のはたらき① 浄化波長「悲しみ」 - 宿木御法のWhite Magic Life!

 

「美」も「悲しみ」と同じく、浄化波長を持つ4種の気のうちの一つです。

そうした自然の「美」は、たとえ授業中でも見入ってしまうほど惹きつけられるものだったんだと思います。大きな異常反応を抱え、日々心の毒を大量生産していた私も、そういうものに否応なく惹きつけられていたのではないでしょうか。

まあ授業中に名指しで注意されたのは、化学の成績が全然良くなかったので、教科担任が目をつけて(気にかけて)いてくれたからかもしれないですが(笑)

 

それはさておき、「異常反応と生きる」ことと「自閉症と生きる」ということにはやはり重なりがあるように思えます。でも、やはりこれはまだ仮説の域を出ません。私にセラピストとしての経験が少なすぎて、まだ確かなことは言えません。気功モデルになってくださる方からよくお話を聞き、それからまたよく考えたいと思っているところです。

当ブログの考察記事シリーズ、「自閉症と異常反応」カテゴリー記事はこちらからご覧になれます。

minori-yadorigi.hatenablog.com

 

参考資料

calil.jp

 

写真は写真ACさんからお借りしました。

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