異常反応が心身に与える影響
異常反応は心の毒の生産工場のようなものです。
毒の処理にいつも追われていると、正常に利用できる精神エネルギーが減ってしまい、
その代償として精神エネルギーを心身のさまざまな機能に分配できなくなります。
小池先生のブログより
一義流気功の小池先生の気療院へ、過去に異常反応が42%の方がいらっしゃったことがありました。その方が小池先生に宛てて送られた詳細なレポートを、小池先生のブログで読むことができます。
【治療院現場から】異常反応42%、冷え取りをされていた方からご報告です。 | 壱義流気功 創設者「小池義孝」公式ブログ
異常反応42%だった方のレポートを紹介します
以下の記事は、小池先生のブログをもとにして私が編集させていただいたものです。私は来院された方を直接知るわけではありませんので、イラストは想像で書かせていただきました。
【心の健康】異常反応42% → 23% → 0% の方から、詳細なレポートを頂きました。 | 壱義流気功 創設者「小池義孝」公式ブログ
(注)この方は、異常反応の解体気功を二度に分けて受けられたそうです。小池先生のブログにも書かれていますが、大きな異常反応を抱えている方は一度に解体すると苦痛を伴うことがあるためです。
認知の変化について
視野の変化
気功を受ける前は視野がせまく、同時に暗い感じであったそうです。昔のフィルムカメラのように、焦点のあったもの以外はぼやけて見えたそうです。
それが一回目に気功を受け異常反応が23%になった時、視野が広くなったそうです。そして全体に明るくなり、「ワイドカラーテレビ」のようになったとたとえていらっしゃいます。
2度目に気功を受け異常反応が0になった時は、上下左右200度くらいが視野に入るようになったとのことです。彩度が上がって奥行きもでき、視覚でキャッチする情報量が圧倒的に増えたそうですが、それについて「なのに辛くない」と書いていらっしゃいます。
気功を受ける前の状態は(小池先生のブログで指摘されているように)正常に利用できる精神エネルギーが削られた結果、認知機能が犠牲になった例です。小池先生の解説記事はこちらです。
【心の健康】異常反応42%のレポート、解説編1。 | 壱義流気功 創設者「小池義孝」公式ブログ
この方は視覚についておっしゃっていますが、視覚ではなく聴覚が犠牲になるケースもある、と小池先生は指摘されています。
聴覚の変化
大きな異常反応を抱えている方で、複数の音を同時に認識するのが苦手だとおっしゃる方もいらっしゃったとか。その方が異常反応の解体気功をお受けになり、同じ生活の中で初めてそこにあり続けた音に気づいた、と報告くださったそうです。
有限な精神エネルギー
「ある感覚が犠牲になる」ということがなぜ起きるかといいますと、もとをたどればそれは一度に生み出せる精神エネルギー(気)が有限だからです。
異常反応以外の原因でも同じことが起きる場合があります。小池先生は解説記事の中で「臭豆腐」の例を出していますが、似たようなことは日常にもたくさんあるのではないでしょうか。
たとえば体のどこかをぶつけてすごく痛かった時、「痛すぎて言葉が出なくなった」とか、何かに気を取られすぎて、「人の話している内容を聞き逃した」とか。
「気を取られた」という表現が実際あるわけですが、「気」を「物質」とみなし、「一度に生み出せる量は有限」ということを前提に考えると、まさに「気を取られて」いるわけです。(…うまく説明できていれば幸いです)
異常反応は心の毒の生産工場。不合理な恐怖心そのものです。異常反応が生み出す心の毒が、正常に使える気の量を減らしてしまうのです。異常反応が大きい人の場合は、正常に使える気を「異常反応に取られて」しまっている、ということです。