自閉症と異常反応⑥ 痛みについて

この記事は前回の記事の続きです。

minori-yadorigi.hatenablog.com

 

自閉症の子どもたちに見られる動きのぎこちなさやクレーン現象、自分の体が思い通りに動かせない感じは、異常反応レポートにあるように「実態を連続して感じることが難しい」からなのかもしれないと私は考えています。

 

電波状況が悪いホログラム映像

異常反応42%だった方のレポートにはこのような記述がありました。

自分の体が、SFアニメにあるような、伝送された映像(ホログラム)のように感じでいた。しかも電波状況が悪くて映像が歪んだり欠けたり途切れたりしているような感じ。実態を連続して感じることが難しかった。痛みは強い電波。もしくは、自分の体がハリボテのように感じられる。中身が空っぽで、実感がない。

一義流気功創設者 小池義孝公式ブログ(Amebaブログ)より引用

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SFアニメのホログラムが引き合いに出されていますが、ここで気になるのは「痛みは強い電波」という表現です。

「実態が連続して感じられない事」の上位の原因は「痛み」である、と私は解釈しました。

体が「痛い」ということを解消すると、自閉症の方が抱えるいくつかの困りごとが解決するかどうかということが、今後私が探求すべき課題です。
 

痛みについて 

 小池先生の本には、「痛み」についてこんな風に書かれています。 

気の流れは身体を動かしていると同時に、もう一つ、大きな役割があります。それは、身体の毒を運んで外に出そうとする働きです。排泄など他のさまざまな”目に見える”毒出し機能と同様に、経絡を通る気が”見えない形”で毒を出すことによって、人の身体はバランスを保っているのです。

毒が経絡を通ると、その場所の筋肉が硬直します。

毒の量が多ければ多いほど、硬直の度合いの激しくなり、痛みも強く感じられるようになります。その毒出しによる緊張が長く続けば、慢性的なコリや痛みとなるわけです。

 小池義孝著『痛みとトラウマが消える!はじめての気功』(2013年 自由国民社

 

calil.jp

 

「経絡」というのは、気の流れ道の中でも大きなものを指します。

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経絡は気が集まって流れる大きな道なので、毒が流れていく時にすごく痛いこともあります。しかしこういったことはもちろん西洋医学では認められていません。(小池先生の本には「東洋医学においても、常識とまではいきません」と書かれています。)

あんまり痛いから「何かな?」と思って病院に行って、検査までしてもらったけれど「異状ありませんよ」って言われたことはありませんか?私はよくあります。

座ってられないくらい痛いのに、異状がないなんて「おかしいな」と思って経絡図で見てみると、その痛いところが主要な経絡(体のでも気の大きな流れ道)の上に位置していたということがあります。それは毒出しのはずですから、毒が出ていったところで痛みがなくなるわけです。

(でも病院にかかるのは大事なことですよ。もしも西洋医学的な異状であったら大変なことですから。「西洋医学的な異状ではない」ということを確かめるという意味では大事なことだと思います)

 

痛みと異常反応

少し話がそれましたが異常反応の話に戻ります。

痛みは、異常反応と関わりが深い事柄です。

異常反応は不合理に心の毒を発生させ続ける「心の毒の生産工場」のようなものです。

「心の毒」は気の一種ですから、(目には見えませんが)質量と形状があり、実体のあるものです。

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このような乱れた形状をしています。

一方、人間には自然治癒力がありますから、その働きによって心の毒も常に排出されようとします。 

この時、毒が通って流れる場所は硬直し、痛みが出ます。

異常反応が大きければ、常にたくさんの心の毒に対処することになるので、
異常反応が大きいことと、体中が痛いこととは関連が深い事態だと言えます。

 

参考資料

 小池義孝著『痛みとトラウマが消える!はじめての気功』自由国民社(2013年)

一義流気功創設者 小池義孝公式ブログ(Amebaブログ)